【受験者】 13,400名 (全国)
【合格者】 3,093名
【合格率】 28.97%
【試験時間】 180分(3時間)
【出題形式】 10問×10点(選択肢2点、記述8点)
【合格点】 50点
銀行業務検定試験 法務2級は、銀行員にとっては、メジャーな検定試験です。しかし結構、難しい試験です。私の場合、択一は全問正解しており、記述もある程度、引用元が正しいと思われる判例・法律の条文を用いたつもりでしたが、合格ラインギリギリでした。
点数が伸びなかった原因の一つとして、択一で「不正解」と判断した論拠を充分、記述で説明できていなかった事だと思います。今後、受検される方は留意した方がいいでしょう。また、殆どの受検者が論拠を正しく説明出来ない「難問」も出題される傾向にあるので、択一の全問正解(せいぜい1問ミスまで)は、合格する為に必要だと思います。
ですが少々、難しいからといって受検しないのは勿体ないと思います。試験内容は、実務に結びつきやすく、長い銀行員生活を送る上で、基礎的な法務知識としては必須レベル、実力を養うのにも最適な試験の一つでしょう。
私は本部で企画を担当しておりますが、例えば融資課長から、債務引受に係る相談等も度々あります。単純な例だと、「債務者死亡時に、債務引受契約書を含む関係書類を、法定相続人の誰からどれだけ徴求すればいいのか?」とか、似たようなケースで、「相続人のうち最低限、誰から合意を取ればいいの?」といった具合で質問があった際に、銀行法務の基礎知識が頭にあれば少々、拗れた案件でも処方箋を考えることができます。
(上の例だと、「債務者の合意」、「同一性」、「付従性」等について理解していれば、回答の方向性が定まるでしょう。)
実務上のメリットも大きいので、若手・特に融資を担当している銀行員(金融機関職員)の方には、お薦めの試験です。
以下、ご参考までに。
■ 試験対策 ■
【準備期間】 1ヶ月
【使用テキスト】 ⇒
テキストを電車でじっくり読みました。頭に入らないのは悩んでも仕方ないので読み飛ばします。
過去問は小六法を引きながら解きます。但し、解答を模写すると時間がかかるので、キーワードだけを書き出しました。
トータル過去問5年分読んで、試験に臨みました。
時間の都合で問題集全部は解けませんでした。
《反省点》
時間配分がよく分からないので、少なくとも、過去問1回分は試しに記述するべきだったと思います。実際、試験中に書き慣れていった感がありました。
正確な法務知識を基に、業務上のリスクを可能な限り排除しましょう。
正確な法務知識を基に、業務上のリスクを可能な限り排除しましょう。
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